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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第62章 彼女がいるっていいよなぁ

特に今日なんかは波多野とデートだ
澄みきったどころか、デートの後に良からぬ妄想を頭に巡らせて変な期待までしてしまう

思いっきり汚れてるじゃないか、この心は

時計に目をやると、もうすぐ波多野が来る時間だ
僕は店を出て駅の改札前へ向かった

あ、波多野がもう来てる
夏という事もあり、パーソンズのプリントの入ったシャツに膝上のチェックのスカート

「小野っち~」

僕を見かけ、手を振っていた

「小野っち、それ杉山清貴だよ(笑)」

やっぱりそう言われると思った

「何だセーラーズの次はパーソンズかよ。派手な色だなぁ」

互いに着ている服にいちゃもんをつけてた

「オレ、昨日姉ちゃんに会ったデパートあったじゃん?あそこでK-Factoryのシャツ買ったんだけど、あまりの派手さに流石に着て行けないなぁと思って着ていくの止めたよ」

「高いよねー、何でトレーナーとかシャツであんな値段するんだろ」

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