1985年空は蒼かった~イノセントスカイ
第64章 初キス
おにぎりを食べ、唐揚げや卵焼き、サラダと一気に口の中に放り込んだ
「小野っちトマトそんなに好きじゃないんだよね?でもアタシが毎回トマトでる度にあげてたからトマト大好物だと思ってた」
この前、姉が言ってたのを思い出したのだろう
「んなことないよ。キライじゃないけど、トマト出されたらフツーに食えるよ」
「やだぁ、小野っち口の周りにごはん粒ついてるよ」
「えっそうなの?」
そう言って僕は口の周りのごはん粒をとって食べた
「小野っち、まだ付いてるってば」
おかしいなと思い、口の周りに手をやった
「違うそこじゃなくアゴのとこだよ、ちょっとこっち向いて」
アゴ?そんなとこに付いてんのか?
そう言って僕は波多野の方にあごを近づけた
波多野が顔を近づけアゴに付いてごはん粒を取り、食べた
そして次の瞬間ぽっぺたが柔らかい感触に包まれた
…っ!波多野が僕の頬にキスをしたのだ
一瞬何の事だかわからなかったが、その柔らかい感触が唇とわかり、僕は呆気にとられた
波多野は下を向きサラダを食べていた
(これはキッスというヤツか?そうだよな?初キスか?)
僕も何も言えず、なに食わぬ顔しておにぎりを食べた
…この静けさ、間がもたない!
「あー、酸っぱい!これ梅干しだ!」
大袈裟に言うと
「だって梅干しのおにぎりも食べたいって言ったじゃん?」
そう言って波多野はまた下を向きながら食べていた
「そうだよね、オレ梅干しって言ったよね。うん、この酸っぱさが好き」
アハハハっと笑ってごまかしながら僕は梅干しのおにぎりを食べた
二人ともぎこちない食事の仕方だ、というより、波多野がキスをしてくるなんて…
「小野っちトマトそんなに好きじゃないんだよね?でもアタシが毎回トマトでる度にあげてたからトマト大好物だと思ってた」
この前、姉が言ってたのを思い出したのだろう
「んなことないよ。キライじゃないけど、トマト出されたらフツーに食えるよ」
「やだぁ、小野っち口の周りにごはん粒ついてるよ」
「えっそうなの?」
そう言って僕は口の周りのごはん粒をとって食べた
「小野っち、まだ付いてるってば」
おかしいなと思い、口の周りに手をやった
「違うそこじゃなくアゴのとこだよ、ちょっとこっち向いて」
アゴ?そんなとこに付いてんのか?
そう言って僕は波多野の方にあごを近づけた
波多野が顔を近づけアゴに付いてごはん粒を取り、食べた
そして次の瞬間ぽっぺたが柔らかい感触に包まれた
…っ!波多野が僕の頬にキスをしたのだ
一瞬何の事だかわからなかったが、その柔らかい感触が唇とわかり、僕は呆気にとられた
波多野は下を向きサラダを食べていた
(これはキッスというヤツか?そうだよな?初キスか?)
僕も何も言えず、なに食わぬ顔しておにぎりを食べた
…この静けさ、間がもたない!
「あー、酸っぱい!これ梅干しだ!」
大袈裟に言うと
「だって梅干しのおにぎりも食べたいって言ったじゃん?」
そう言って波多野はまた下を向きながら食べていた
「そうだよね、オレ梅干しって言ったよね。うん、この酸っぱさが好き」
アハハハっと笑ってごまかしながら僕は梅干しのおにぎりを食べた
二人ともぎこちない食事の仕方だ、というより、波多野がキスをしてくるなんて…
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