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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第65章 ドキドキばっか!

常日頃から頭の中は
(あぁ~女とヤリてぇー、セックスして~)なんて事ばかり考えていた

しかし波多野からの初キスを受けた時、不思議とムラムラするような感情は沸き起こらなかった

あぁ今オレ幸せだっ!
そんな思いが頭の中を駆け巡っていた

波多野もキスをした照れなのか、無言で弁当を食べていた
僕も何を話せばいいのかわからずに、ひたすらおにぎりを食べていた

弁当の中にあるおにぎりとおかずはほぼ無くなりかけていた

すると波多野が思い出したかの様に

「そう言えば小野っちってジェットコースター苦手だったよね?」

あれ?何で知ってるの?

「中3の三学期に卒業記念として学校でディズニーランドに行ったじゃん?あの時小野っちスペースマウンテン乗った時にギャーギャー言ってたのを思い出した」

てことはクラスの誰かがバラしたのかっ!

あん時はどえらい恥を書いた…

周りが真っ暗で、いきなりガーッと急降下でスピードマックスだったからな…

今思い出しても恥ずかしい

「小野っちアタシ一人でジェットコースター乗るから見ててよ」

「…いや、オレも乗る!」

「無理しなくていいってば!」

「いや、乗る!だって二人で乗れば大丈夫そうだし」

「ホント?じゃそれ乗ったら観覧車に乗ろう」

「うん」

「あっ、そうだ」

「えっ何?やっぱり止めておく?」

僕は手を合わせ
「ご馳走でした。唐揚げチョー美味かった」

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