1985年空は蒼かった~イノセントスカイ
第68章 本当に卒業したんだよなぁ
まだ半分寝ている僕に波多野は
「さっき小野っちのとこに電話したら佑実センパイが、オイル持って自転車で出掛けたよって言ってたから、もしかしたら土手に来てるのかなって思って来てみたんだ」
僕も波多野もTシャツに短パン姿、だけど日傘を持っていた
「今って何時?」
波多野に時間を聞いてみた
「あ、アタシも時計持ってきてないや
でも2時とか3時辺りじゃないかな」
もうそんな時間か…
これ以上ここに居たら日焼けじゃなく、火傷みたいヒリヒリしてシャワーすら浴びるのも辛くなる
さて、帰ろうかとブルーシートを片付け、 置いてあった自転車のかごに閉まった
空を見上げる
ホントに雲のない見事な晴天だった
---忘れない いつか見た空を---
またあの歌が頭のなかを駆け巡る
innocent sky
innocent sky
忘れないいつか見た空を
僕は川の向こうにある校舎に目をやる
入学して運動会の徒競走で1着になった事、仲間内で集まり酒を飲んだ事がバレて親の前で校長室で正座をしていた事
身体検査の時に保健室の曇りガラスにセロテープを貼って見ると中の様子が丸見えになり、バレて怒られた事
中2の二学期に初めて英語で5の通知表をもらったこと
ゲーセンばかり通って康司と遊ぶようになり、夜遊びを覚え始めた頃
修学旅行で寝る前に好きな人を教えあった夜
「さっき小野っちのとこに電話したら佑実センパイが、オイル持って自転車で出掛けたよって言ってたから、もしかしたら土手に来てるのかなって思って来てみたんだ」
僕も波多野もTシャツに短パン姿、だけど日傘を持っていた
「今って何時?」
波多野に時間を聞いてみた
「あ、アタシも時計持ってきてないや
でも2時とか3時辺りじゃないかな」
もうそんな時間か…
これ以上ここに居たら日焼けじゃなく、火傷みたいヒリヒリしてシャワーすら浴びるのも辛くなる
さて、帰ろうかとブルーシートを片付け、 置いてあった自転車のかごに閉まった
空を見上げる
ホントに雲のない見事な晴天だった
---忘れない いつか見た空を---
またあの歌が頭のなかを駆け巡る
innocent sky
innocent sky
忘れないいつか見た空を
僕は川の向こうにある校舎に目をやる
入学して運動会の徒競走で1着になった事、仲間内で集まり酒を飲んだ事がバレて親の前で校長室で正座をしていた事
身体検査の時に保健室の曇りガラスにセロテープを貼って見ると中の様子が丸見えになり、バレて怒られた事
中2の二学期に初めて英語で5の通知表をもらったこと
ゲーセンばかり通って康司と遊ぶようになり、夜遊びを覚え始めた頃
修学旅行で寝る前に好きな人を教えあった夜