1985年空は蒼かった~イノセントスカイ
第72章 帰る、バカバカしい
待てよ、って事は波多野は店の隅っこで僕らの様子を伺ってたってワケか?
何なの、この女同士の企みみたいなヤツは?
バカバカしい!
今思えば、大人げないんだが、僕は席を立った
何か気分が悪い、帰ろう!
腹が立った
波多野と杉下との間で何を話したのかは知らない、でも何かこの二人でオレの事をどうのこうのって言ってるんだろうな、と考えたら、何だかイヤな気分になった
どうせこのやり取りも杉下辺りに言うんだろうな
バカ丸出しじゃねーか、これじゃ!
「待ってよ、何で帰るの?」
「冗談じゃねえ、テメーらの話のネタにされてたまるか、バカ臭せぇ!」
僕は次の駅で降りた
「ねぇ、待ってよ小野っち!」
波多野が後を追うように電車から降りてきた
「アタシ小野っちの事、誰にも言ってないよ!」
ウソくせー!
僕は帰る為、反対側のホームに移った
「ねぇ待ってよ!」
「そうやって他の奴等に言いふらしてろ!2度と連絡してくるな、バカヤローが!」
物凄くコケにされた気分だ
何が小野っちが彼氏で良かっただ!
ああやって土手で泣いてたのも杉下とかに言うんだろう、どうせ
僕は反対方面の電車に乗った
僕に続いて波多野も乗り込む
「ねぇ小野っち、アタシホントに誰にも言ってないから信じて?」
「信用出来るか、テメーの言う事なんか」
「小野っちもうキライになったの?」
僕は無言のまま外を眺めていた
「小野っち…」
波多野が泣きそうな声で問いかけるがシカトした
目障りだ!
視界から消えろ!と言いたかったがそこまで言わなかったのは僕なりの配慮というか、それにノコノコ付いて行った僕にも非があると思ってその言葉を飲み込んだ
僕は駅に着いて真っ直ぐには帰らずゲーセンに寄って時間を潰した
波多野は途中まで付いてきたが、僕が全く相手にしなかった為、泣きながら帰って行った
結局夏休みは波多野に連絡することなく2学期を迎えた
今思えば、腹の立つ事なんかじゃないのに、短気な性格だな僕は…
何なの、この女同士の企みみたいなヤツは?
バカバカしい!
今思えば、大人げないんだが、僕は席を立った
何か気分が悪い、帰ろう!
腹が立った
波多野と杉下との間で何を話したのかは知らない、でも何かこの二人でオレの事をどうのこうのって言ってるんだろうな、と考えたら、何だかイヤな気分になった
どうせこのやり取りも杉下辺りに言うんだろうな
バカ丸出しじゃねーか、これじゃ!
「待ってよ、何で帰るの?」
「冗談じゃねえ、テメーらの話のネタにされてたまるか、バカ臭せぇ!」
僕は次の駅で降りた
「ねぇ、待ってよ小野っち!」
波多野が後を追うように電車から降りてきた
「アタシ小野っちの事、誰にも言ってないよ!」
ウソくせー!
僕は帰る為、反対側のホームに移った
「ねぇ待ってよ!」
「そうやって他の奴等に言いふらしてろ!2度と連絡してくるな、バカヤローが!」
物凄くコケにされた気分だ
何が小野っちが彼氏で良かっただ!
ああやって土手で泣いてたのも杉下とかに言うんだろう、どうせ
僕は反対方面の電車に乗った
僕に続いて波多野も乗り込む
「ねぇ小野っち、アタシホントに誰にも言ってないから信じて?」
「信用出来るか、テメーの言う事なんか」
「小野っちもうキライになったの?」
僕は無言のまま外を眺めていた
「小野っち…」
波多野が泣きそうな声で問いかけるがシカトした
目障りだ!
視界から消えろ!と言いたかったがそこまで言わなかったのは僕なりの配慮というか、それにノコノコ付いて行った僕にも非があると思ってその言葉を飲み込んだ
僕は駅に着いて真っ直ぐには帰らずゲーセンに寄って時間を潰した
波多野は途中まで付いてきたが、僕が全く相手にしなかった為、泣きながら帰って行った
結局夏休みは波多野に連絡することなく2学期を迎えた
今思えば、腹の立つ事なんかじゃないのに、短気な性格だな僕は…