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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第82章 つまんないから辞めま~す

僕はもう辞めると決心した

「えっと何があったの?辞めるなんて言わないでもうちょっと頑張ってみたらどうかしら?まだ1年生でしょ?せっかく親御さんが高い入学金払ってここに入ったんだから、卒業まで頑張ってみない?」

オバサンは僕を諭すように言うが、僕はそんなもんハナっから聞いちゃいない

「あの、別に金がどうこうじゃなく、この学校で何も学ぶ事は無いから辞めるんです。他に理由はありません」

そう、辞めるのに理由なんて深く考えなくていい

自分に合わないから辞める、だから他に移ろうがどうしようが僕の勝手だ

「とにかく退学届けここに出しますから、後はヨロシクお願いします」

そして僕は校門を出た
これから登校してくる連中とすれ違いに駅へと向かった

(よしっ!これでようやく辞めることが出来たぞ!このダセー学ランをもう着なくて済むんだ)

学ランを脱ぎ、駅の繁華街へと向かった

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