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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第88章 友達でも作ってみるかな…

入学して半年以上経つが、僕には親友と呼べる人物がいなかった

この学校に入ったほとんどは単願入学で、僕のような滑り止めで入学した生徒は極僅かだった

単願で入学した場合、滑り止めで入ったヤツとは学力の開きが大いにある

偏差値にすると10以上は離れている

だから入学した時点で僕を含め滑り止めで入った生徒は既にトップクラスの学力になっていた

おまけに入りたくて入った学校じゃないからヤル気の無さは人一倍だ

こんだけ学力の差があると同じクラスのヤツラを下に見てしまう

頭が良いのはオレで後は全員バカ!ってな考えがどうしてもインプットされてしまう
どうも、中学の頃からその見下す悪いクセは直らない


そんなもんだから、友達なんて作れっこない

露骨に【お前らと違ってオレは頭良いんだぞ!】とは言わなかったが、多分イヤなヤツだと思われたに違いない

自分から話し掛けようなんてこれっぽっちも思わなかった
むしろ、話し掛けるんじゃねぇ!的な雰囲気を醸し出していた

こんなんだから友人なんて出来っこない
冗談を言い合ったりする仲間はいるけど、親友と呼べるか?と言われたら違うと思う

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