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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第88章 友達でも作ってみるかな…

やっぱり心の奥では、コイツらと一緒にするな!っていうくだらないプライドがあったような気がする

僕が退学届けを出し、先生と言い合いになり、「お前みたいなヤツはもう学校に来なくていい!」
なんて怒鳴られたが、結局は学校に残り、退屈な学校生活に何が必要かとなれば、友人を作るぐらいしかない

だからと言ってこっちからすり寄ってヘコヘコするってのも違うし、僕の性格上無理だ

とにかくまだ先の長い高校生活を有意義に送るには友人という存在が必要不可欠になってきた

(これからはオレからも積極的に声かけてみようかな)
なんて事を考え、少しでもつまらない学校生活に変化があればいいなぁと思い、僕は以前より積極的に声を掛けた

「よぉ、最近どう?オナニーしてる?」

「何だ何だそのポコチンみたいな頭は?影になるとポコチンの先っちょみたいな頭になってっぞ!」

「どうよ最近、女でも出来てヤッたか?」

…全部下ネタばっかで声を掛けてたような気がする

でも男子校だから、そういう話が好きなヤツはいっぱいいる

バイクの免許を取ってバイクを乗り回してるヤツもいれば、ギターを弾いてバンド活動をしていたヤツもいた

女が出来て、会うたびにセックスばかりするヤツなんてのも何名かいた

そういうヤツラに積極的に話し掛け、クラスのほとんどのヤツラとは仲良く話が出来るようになった

授業中でも居眠りはせず、周りのヤツラと話すようになり、昼は何人かで食堂に行き、食い終わると校舎の裏で一服しながらあーでもない、こーでもないと話をしていた

人と話すのってこんなにオモシロイのか、なんて改めて感じた

口を開けばバカな話ばかりだが、そのバカ話が楽しくて学校に通うのも苦にならなくなってきた

そして今日は休日、僕は波多野と渋谷に出かける為に駅前で待ち合わせした

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