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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第89章 渋谷のラブホ街

僕は行きの電車の中でこの数日学校で起きた出来事を波多野に話していた

とりあえず仲間を作ってつまらない学校生活を少しでも良くしようという考えを波多野に話していた

波多野は「うんうん」とにこやかに僕の話しに相づちを打ちながら聞いてくれた
「小野っちも学校で友達いっぱい出来れば辞めようなんて思わなくなるよ」

波多野も僕の考えに賛成みたいだ

そして渋谷に着き、スクランブル交差点を歩いた

「よくこんだけ人がいてぶつからないよな」

「小野っち何だか田舎っぺみたいだよ」

「そうかなぁ?」

僕らは一通り渋谷の街を歩いた

特に何をするってワケではなかったが、とにかく渋谷周辺をグルグルと回った

気がつくと場所は道玄坂のラブホ街を通っていた

意図的にこの場所に来たワケではなく、グルグル回ってるうちにこのホテル街にたどり着いてしまった

急に無口になる二人、どうしていいか解らなくなる

「おい、あれ見ろよ!制服姿で入ってったぞ」

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