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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第14章 高校行く気あるの?

僕が何気なく言った一言に皆は賛同した

「そうだ、最初から湯島天神に行けば良かったんだよな」

「でも正月は色々とあるから出られないよ」

「じゃあ、三学期に入ったらお参りに行こうよ」

「そうだな、じゃあこのメンバーでまた行こうよ」

皆、何が何でも受験に合格したい気持ちなのだろう、御利益のある事は何でもしてやるという気持ちだった
神頼みってヤツだよね

僕は休み期間中は昼まで寝て、テレビで正月の特番を観ながら夜更かしして、また昼に起きるという堕落した生活を続けていた

「アンタ何時になったら勉強するの?そんな事ばっかしてたら落ちて行くとこ無いよ!」

一つ上の姉、祐実(ゆみ)が僕のあまりにもだらしない過ごし方を見かねて忠告した
当時姉は都立の進学校に通い、成績もかなり優秀だった、今思えば何で姉に勉強教えてもらわなかったの?バカなの?ってぐらいに後悔している…

「解ってるよ、うっせーな!」

「全然勉強してないじゃん!」

「これからやるんだよ!」

「そう言って全く勉強してないでしょ!アンタ高校行く気ないの?」

…本音は行っても行かなくてもどっちでもいいやって感じだった、多分尾崎豊の曲の影響なのか、卒業って曲聴くと、何の為に学校行って、何の為に卒業して社会に出るの?
とにかく当時は【?】疑問ばかりだった、まぁそれは今も変わらずで…

でも多少はやらなけりゃマズイだろうな、そう思い机に向かった


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