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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第93章 どこが好きなんだろうか?

んー、じゃあ僕は波多野のどこが気に入ってるのだろうか?

もし波多野に「アタシのどこが好きなの?」なんて事を聞かれたらどう答えりゃいいんだ?

「顔です」

いや違う

「性格です」

…違うな

「オッパイです」

ゼッテー言えないだろそんな事!

…ていうか何で僕は波多野の事を好きになったのだろうか?

何でだろう?

考えれば考える程ワケが解らなくなってきた

中1の頃から同じクラスでどういうワケかいつも席が近かった

そんな事もあり、気さくに話し掛ける波多野に好意を抱いたような気がした

あぁそうか、それから頻繁な話すようになって宿題のノート見せてもらったり、給食でトマトが出ると僕が波多野の分まで食べたんだっけ

…で、どこらへんを好きになったんだ僕は?

全くわからん!気がついたら好きになっていた

でもこれって正直な気持ちだからな
好きになるのにイチイチ理由が無いとダメなのだろうか

あぁ、何だかますます寝れなくなった!

僕は考えるの止めて布団を被った

早く寝ないと明日遅刻する!

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