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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第95章 プラトニックで終わらせるのも恋愛

動物園に着いて僕らは真っ先にパンダを見に行こうとした
がしかし、沢山の人だかりと順番待ちで諦め、猛獣のコーナーへと向かった

「うゎ~ライオンてあんな大っきいんだ?あれで襲われたら死んじゃうよね…」

「あ、虎だ!虎もかなり大きいよね…」

「虎だ!」

「え?」

「虎だ、虎だ!」

「ナニナニ、どうしたの?」

「オマエは虎になるのだ~っ!」

「ギャハハハハ、小野っちそれタイガーマスクじゃん!」

こんなアホみたいな事をしてはしゃぎながら僕らは園内を散策した

(しかしどうしたものか?この後やはり1発キメルしかないか?)

いつまで経っても僕の頭の中はそればっかりで占めていた

動物園で動物と戯れ、夜は動物の様に波多野と戯れる

いや、それはどうだろう…
そんなこんなで時間は過ぎていった

園内を歩き回り、僕らは一通り動物を見た後、少し休憩した

「小野っちソフトクリーム食べる?アタシが奢るから」

そう言って波多野はソフトクリームの売店へと向かった

波多野の後ろ姿をぼんやり眺めた

(やっぱり中学の頃と比べてスタイル良くなったよな)

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