テキストサイズ

1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第100章 もう一度、編入について話し合ってみよう

決して孤独では無かったが、あの仲良さそうな3人を見て僕は何とも言い様のない孤独感が覆い被さってくる…

いつも1人で学校に通い、1人でウチに帰る。はぁ、一体何だろ、この憂鬱さは
何もヤル気が起きず、ベッドに入りいつの間にか寝てしまった

空腹で夜中に目が覚めた
何かないかと冷蔵庫を漁ったがこれといった物が無く、コーラをがぶ飲みして空腹の足しにした

そしてまたベッドに入り、朝まで寝た

(オレやっぱりあの高校に通うのは無理だ!)

姉にまで泣かれて中退を断念したが、どう考えてもあの高校に3年間通うというのはあまりにも苦痛だ

こうやって朝は満員電車の中でギューギュー押し込められ、やっと学校に着いたと思ったら通学の疲れがドッと出て眠気が襲う

授業は相変わらず中学時代にやった復習ばかり
話せる仲間はいるが、何か違う

僕とは違う人種にさえ感じてしまう

昼は食堂で飯を食い、午後の授業は満腹で眠くなり、結局は寝てしまう

学校に来ても寝てるか食ってるかだけの生活だ

こんな学校を選んだ僕が一番悪いのは解っている
だが、やり直しは出来ないのだろうか?
もしやり直しが出来るなら、やり直したい!

(やっぱりオヤジにもう一度頭を下げるしかないか…)

この前は殴られて編入なんて認めんと言われたが、もう一度頼んでみるしかない


もう一度話をしてみよう、そして今の心境を率直に伝えれば何とかなるはず
その晩父親が帰って来た時、思いきって話をしてみた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ