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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第102章 忘れた頃に現れる杉下という存在

会話が合わないって…それを承知で付き合ったんじゃないのか?
何だか話が長くなりそうだ、背中越しに両親の視線を感じる

「んで小野っちどうしてるかなぁと思ってつい連絡したんだ。ゴメン、迷惑だった?」

「いや、そんな事はないけど」

「良かったぁ、小野っちまた久しぶりに会おうよ~、いいでしょ?」

「まぁ、うん別に構わないけど」

あぁ、早く電話切ってくんないかな!
さっきからこっちの会話に聞き耳を立ててるみたいだよ、ウチのオヤジとオフクロは!


「そうだ、小野っちクリスマスとか何してるの?」

(クリスマス?まだ先の話じゃないか)

「いや、まだ先の事だし何してるのかは解んないよ」

「そっかぁ、じゃあ小野っちアタシと会う予定入れてくれないかな?」

(ここは断った方がいいのだろうか?)

「予定も何も、まだ先の事だから何とも言えないよ」

クリスマス?まだ先の話じゃねえか、そんな事はもっと後からでいいだろったく

「えー、予定無いなら入れてよぉ、ねぇいいでしょ?」

何だかしつこいなぁコイツ、もうこの雰囲気に耐えきれず、ついテキトーに返事してしまった

「あぁ~解った解った、んじゃまたね~」

そう言って電話を切った

めんどくさいヤツだな、杉下も…

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