
1985年空は蒼かった~イノセントスカイ
第105章 姉の喫煙
アネキの部屋からタバコが出て来てそれを母親が見つけ、隠した場所がバレたとしたら焦るだろうな、多分
【コンコン】
ドアをノックする音がした
多分アネキだろう、まず最初に僕の所にくるだろうな、と思っていた
「貴久、ちょっといい?」
「あいよ~」
ドアが開いて姉が入ってきた
「隠してるんでしょ、早く出して」
アネキはソワソワしている
僕がタバコを持ち出したと思ってるみたいらしい
「え?何を?」
「とぼけないで早く出してよ!」
アネキの口調が苛立っている
「だから何を隠してるっつーんだよ?」
「だからアレよ!」
「アレ?」
タバコの事だろう、どうせ
「いいから早く出しなさい!」
「何怒ってんだよ?何の事かサッパリわかんねーよ!」
姉は僕に詰め寄り小さな声で呟いた
「アタシの部屋からタバコ持ってったでしょ?早く返してよ」
何でアネキの部屋に入って物色しなきゃなんないんだよ、別に吸ってようがいまいが関係ない
「アネキ、タバコ吸ってたのかよ?」
「…」
「吸ってたんだな?」
アネキは床に座りながら僕の話を聞いていた
「いや、ただ興味本位で吹かしてただけかなぁ~って感じ?」
「ならタバコは吸わない方がいいよ」
「わかってるわよ、そんな事!いいから早く出しなさいよ!」
「オレ持ってないよ」
「じゃあ何処にあるのよ?」
「オフクロがアネキの部屋からタバコが出てきたのを見附けて、」
アネキの顔がみるみるうちに真っ青になっていく
「もしかしてタバコ吸ってたのかよ?」
「…うん」
「母ちゃんが居間の棚に閉まっちゃったからなぁ。アネキ今タバコ吸いたいの?」
「…少し吸いたいかな…」
こりゃ正直に言うしかないだろ
「母ちゃんが持ってるから正直に言えばいいじゃん」
アネキは無言のまま部屋を出た
僕はわざとらしく「ちょっと康司のとこに行ってくる」と言ってウチを出た
僕がウチに居れば都合が悪いだろうからオフクロとアネキの二人きりにさせた
しばらくしてウチに戻って来た時は何事も無く、オフクロはアネキに
「吸うなら外で吸わないでウチで吸いなさい」
と言われたらしいが、アネキがタバコを吸ってるって事がかなりショックだったらしい
【コンコン】
ドアをノックする音がした
多分アネキだろう、まず最初に僕の所にくるだろうな、と思っていた
「貴久、ちょっといい?」
「あいよ~」
ドアが開いて姉が入ってきた
「隠してるんでしょ、早く出して」
アネキはソワソワしている
僕がタバコを持ち出したと思ってるみたいらしい
「え?何を?」
「とぼけないで早く出してよ!」
アネキの口調が苛立っている
「だから何を隠してるっつーんだよ?」
「だからアレよ!」
「アレ?」
タバコの事だろう、どうせ
「いいから早く出しなさい!」
「何怒ってんだよ?何の事かサッパリわかんねーよ!」
姉は僕に詰め寄り小さな声で呟いた
「アタシの部屋からタバコ持ってったでしょ?早く返してよ」
何でアネキの部屋に入って物色しなきゃなんないんだよ、別に吸ってようがいまいが関係ない
「アネキ、タバコ吸ってたのかよ?」
「…」
「吸ってたんだな?」
アネキは床に座りながら僕の話を聞いていた
「いや、ただ興味本位で吹かしてただけかなぁ~って感じ?」
「ならタバコは吸わない方がいいよ」
「わかってるわよ、そんな事!いいから早く出しなさいよ!」
「オレ持ってないよ」
「じゃあ何処にあるのよ?」
「オフクロがアネキの部屋からタバコが出てきたのを見附けて、」
アネキの顔がみるみるうちに真っ青になっていく
「もしかしてタバコ吸ってたのかよ?」
「…うん」
「母ちゃんが居間の棚に閉まっちゃったからなぁ。アネキ今タバコ吸いたいの?」
「…少し吸いたいかな…」
こりゃ正直に言うしかないだろ
「母ちゃんが持ってるから正直に言えばいいじゃん」
アネキは無言のまま部屋を出た
僕はわざとらしく「ちょっと康司のとこに行ってくる」と言ってウチを出た
僕がウチに居れば都合が悪いだろうからオフクロとアネキの二人きりにさせた
しばらくしてウチに戻って来た時は何事も無く、オフクロはアネキに
「吸うなら外で吸わないでウチで吸いなさい」
と言われたらしいが、アネキがタバコを吸ってるって事がかなりショックだったらしい
