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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第107章 ディスコって疲れる

慣れない場所で背伸びをしても疲れるだけなんだけど、背伸びをしたくなる年頃だ

特に高校に入りたての年頃はどうしても背伸びしたくなる時期なワケで、流行りのものには敏感になり、手当たり次第に色々とやってみる
好奇心みたいなもので

「小野ちゃん、またディスコ行かない?」

バイトの帰りに、例の坂井からまたディスコに行かないかと誘われた

「あー、でもオレ前も全然踊れなかったし、何か恥ずかしいっすよ」

「大丈夫、大丈夫!あんなもんは慣れだから」

坂井は都内の大学付属高校に通う三年生で、来年の春から大学にエスカレーター式で入学できる
だから受験とは無縁の為、こうやって夜遊びできるのだ
羨ましいなぁ、付属高校ってのは
受験しなくてエスカレーター式に大学へ入学できるのは皆の憧れだ

「でも、オレ以外に誰が来るんですか?」

またバイトの仲間なのかな?

「んー、もう1人誘おうか?小野ちゃんのクラスメイトで誰かディスコ行きたがってるヤツはいない?」

この人、今でいうチャラい感じのキャラだが、バイト仲間の間では、頼りになるアンちゃん出来なく存在だ
クラスのヤツラがディスコねぇ、とりあえず聞いてみるか

「じゃあとりあえず声掛けてみます」

「うん、ヨロシク」

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