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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第109章 厄介な存在

次の日、僕は波多野にクリスマスの予定を聞いてみる事にした

「あ、もしもし小野ですが…」

「あ、小野っちどうしたの?」

波多野が電話に出てくれた
これが親とかだと気使うんだよな…

「あの、クリスマスって何か用事ある?」

「クリスマス?クリスマスってクリスマスイブの事?」

あ、そうか、クリスマスなのか、クリスマスイブなのかどっちの事を言ってたんだろ杉下は
まぁいいや、アイツの事は
とりあえず今は波多野の予定を聞く事だ

「んー、クリスマスイブ?の日?」

「24日かぁ、特に用事はないけど」

予定は無いのか、じゃあ波多野と出掛けよう

「よし、じゃあどっか行かない?」

「何処も混んでると思うよ」

ん?何か素っ気ない返事だな

「そうか…」

「どうしたの?」

波多野には言っておいた方が良さそうだな

「いや、杉下から連絡がきてクリスマス空いてるかってしつこいんだよ」

僕は正直困ってるという事を伝えた

「優子が?だって優子は彼氏いるんじゃないの?」

「何か別れたらしいよ」

「そうなの?」

波多野とは連絡してないか、杉下は

「で、この前電話きてクリスマス予定空けてくれって言ってきてさ」

「ふーん、で小野っちはどうするの?」

「いや、断ったよバイトがあるからって。でも遅くなってもいいからとか言い出すしさ」

「小野っち何て返事したの?」

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