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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第110章 100点満点?当然だよ!

波多野も聞いてるうちに杉下がかなりめんどくさいヤツだって事がわかってきたのか、気が進まないみたいだ

「あー、じゃあこうしよう!クリスマスの日はバックレよう!それしかない」

「えー、それで大丈夫なの小野っち?」

「だって何言っても聞かないんじゃそれしかないだろ」

「うーん、じゃあアタシが直接優子に言うよ」

「大丈夫なのか?」

「うん、大丈夫でしょ、アタシが言えば納得してくれると思うから」

「そうか、悪いな」

「小野っちも悪いんだからね!」

冗談じゃない、こっちは迷惑してるんだよ!

「オレのどこが悪いんだよ?」

「優子にその気があるような言い方するからだよ」

「どこがだよ?逆に迷惑なんだよ、こっちは!しかも側に親がいる時に限って電話してきやがって」

「わかったわかった!とにかくアタシが優子に連絡するから」

こっちはそんな言い方したつもりは無いんだが、何せ向こうがそんなの関係ない、とばかりにしつこいからもう話したくないっての

(でも待てよ、波多野と杉下がオレを取り合うって…オレ意外とモテるじゃん!)

アホな事を想像、いや妄想しては1人でニヤニヤしていた

モテ期と言うのかどうか知らないけど、モテるなんて僕の人生に於いてこれっぽっちも無い出来事だ
だからなのか、僕は浮かれまくっていた

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