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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第110章 100点満点?当然だよ!


僕は担任の言った【お前は留年確定だ!】と言ってた言葉を忘れてない
担任は日本史の教師だ
だったら高得点上げてやろうじゃんかよ!てな事で勉強した
しかも日本史は得意科目だ
これで100点満点を取ったのは、中2の2学期の期末試験に英語で100点を取った以来だ

「最初からこのヤル気をだせばこんな事にならなかったんだ、次からは真面目にやれ!」
いつもなら怒鳴りまくるのだが、さすがに100点満点とった僕にそんな事は言えない

ウルセーっ!オレは100点を取ったんだよ、結果が全てだろうが、ザマーミロ!そう言わんばかりに100点と採点されたテスト用紙をクシャクシャに丸めてゴミ箱に投げ入れた

「たかがこんなテストで100点満点取ったって、所詮三流大学にしか行けないような学校じゃあ何の意味も無いんすよ、それにこれはもう過去の事なんすよ?100点満点ぐらい、いくらでも取ってやりますよ、このバカ学校の学力ぐらいなら」

思いっきりナメきった態度で僕は担任を見下ろした
担任は特に何も言わなかったが、内心はかなり怒っているだろう
だがそんな事は関係ない、こんな簡単な問題、ちょこっと勉強すりゃ100点なんてあっという間だ、そんな感じでこんなテスト用紙はもう必要ない
現にこうやって100点を取ってるんだ、怒りたくても怒れないのかどうか解らないけど、もう僕にはこんな用紙はただの紙切れ同然とばかりに捨てて、学校を後にした

以来、日本史のテストだけは常に100点満点を取って、担任に毒づいていた。

「もっと難しい問題出してくださいよ、簡単すぎて10分もかからない内に終わっちゃうんだからさぁ、それともこれで必死に考えて出した問題すか?こんなもんそこら辺の小学生や中学生でもあっという間に解けますよ、試しに中学のヤツらに
出してはどうすか?
無理でしょ?そんな事は?」

何度かそんなナメた口を叩いていた時、さすがにビンタを食らった事も多々あった
だけど、このクソ担任の担当する科目だけは意地でも高得点を出していた

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