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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第111章 クリスマスは3人で会おう

もう少しで1985年が終わろうとしている

僕にとっては色々とあった一年だ
中学卒業、高校入学
生活環境もかなり変化した

そんな一年も後数日で終わる

中学を卒業したのは3月だが、随分前に感じてしまう

いい年だったのか、悪い年だったのか
どっちだったのだろうか?良い時もあったし、悪い時もあった、となるとプラスマイナス0という感じか

クリスマスが近づいてきた、波多野は杉下に上手く説明できたのだろうか?
あれから連絡が無い
どうなったんだろう?

こっちから連絡してみよう
波多野に電話をかけた

「あ、もしもし小野です」

「あぁ小野っち?」

「あれからどうなった?」

「何が?」

「何が?って杉下の事だよ」

「優子?うーん」

歯切れの悪い返事だ、上手く説明出来なかったのだろうか

「何だ、何かあったのか?」

「いや、特に何もないんだけど」

「だけど何?」

「こうなったらさぁ、3人で会わない?」

「へ?」

「クリスマスの日に3人で会うのよ。大丈夫でしょ?」

「3人で?」

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