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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第112章 慶子の事、頼んだからねっ!

酒の勢いからか、波多野の口調が杉下に絡んでいるみたいで、杉下は思わず下を向いた

「おい、波多野!あんまり絡むな!」

こりゃ少し酔ってるみたいだ
だからこうやって酒の力を借りて言ってるのだろう

「優子はアタシと小野っちが付き合ってるの知ってるでしょ?なのに何でそうやって誘ってくるのかなぁ?信じらんない!」

ダメだ、こりゃただの酔っぱらいだ…
声のトーンも徐々に高くなっている、もう飲ませるのは止めよう

「もういいじゃねーか、波多野!お前はもう飲むな!」

「いいでしょ別に!明日も休みなんだから飲んだっていいじゃない、ねぇ優子?」

「小野っち、慶子ってこんなに酒癖悪いの?」

杉下は波多野が酒癖の悪いヤツだと思っているのかな、あまりの勢いにシュンとしてしまった


「いや、ここまでは知らん。普段は飲んでも一杯か二杯で止めるんだけど」

「別にいーじゃーん、飲んだって…」

結局、波多野は酔いつぶれてテーブルに突っ伏して寝てしまった

「小野っちどうしよう、無理に起こさない方がいいかな?」

杉下が動揺している
急性アルコール中毒にでもなったんじゃないかと思ってるみたいだ

「少し寝かせておこう」

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