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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第113章 新年からろくでもない…

相変わらずアネキの腕を絡ませながら怜子が甘えるような口調で聞いていた

「う、うん。まぁ志望校に合格出来るようにってお願いかな…」

もしや?この怜子って女はビアン?ていうか同性愛者?…ってレズじゃねえか、コイツ!

執拗なまでのボディタッチといい、猫なで声といい、コイツはアネキの事が好きなんだ

高身長の同性に言い寄られ迷惑してるアネキ
そう思ったら笑いを堪えるのに必死だった

(そうか、だからアネキはオレを誘ったのか)

二人っきりだと不安だから僕を初詣に誘ったのだろう
でもこの人混みの中で身長差のある女子高生二人がベタベタしてるのは端から見てるとかなり異様だ

怜子は中々アネキから離れようとしない

「ねぇ怜子…ちょっとくっつき過ぎだよ」

アネキがかなり困った顔をしてるが怜子はお構い無しにベタベタとくっついてくる

(うわぁ、こりゃ誰から見てもレズだと解りそうだな…)

僕は一緒にされたくないので少し離れて歩いた
ていうか、帰りたい…

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