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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第4章 何処の高校にする?

中3の2学期にもなると、進路を決めねばならないワケで…

教室には、辞書のように分厚い高校受験案内書が置いてあり、それをペラペラとめくりながらどこの高校にしようか考えていた

僕は当時、東京都の下町に住んでおり、私立校に行くか、都立校に行くか迷っていたワケで

成績は良かった方で、高望みさえしなければ普通に入学できる学力だった…はず

休み時間になれば仲間とどこの高校に行こうか、なんて事をよく話していた

「都内の私立校って共学少ねーじゃん!男子校なんて絶対イヤだな」

そう言ったのは、クラスメートの清水、
コイツは頭もそこそこ良く、長身で女ウケしそうな顔立ち、おまけに親が弁護士ときたもんだ

「当たりめーじゃん、何で男子校なんかに行かなかきゃなんないんだよ!」

コイツは花山、かなりのお調子者で、コイツとはよくふざけて色んな事をしていたっけ

「じゃ都立校しかないじゃん。それか女子の多い商業高校に行くかだな」

僕も男子校だけは避けたいよ、そりゃ

中学まで共学で、高校から男子校なんてゴメンだ!

「やだよ、普通校じゃないと大学行けないじゃんかよ!」

「花、お前大学行くつもりなのか?」

僕は笑いながら花山に言った

コイツは成績はあまり良くないからね

「バカやろ、オレをほっとく大学なんてあるか?大学の方から来てくれって言われるぜ、絶対!」

「いつ言われるんだよ」

「…3年後だな」

ダメだコイツは
まぁ最終的にコイツは工業高校に入学するんだが、当時は皆、高望みばっかしていた、身の程知らずなぐらいに…

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