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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第24章 【IF】もしもまだ中学生でいたなら…

波多野が二次募集で受けた高校が受かったらしい

授業中僕は波多野の背中をシャーペンで突ついた

「痛っ」…やべ、芯で突っついちゃった
「痛いよ…」
後ろを振り返る波多野に僕は

「どうだった?」と聞くと

「うん、受かったよ」
とだけ返事してすぐに前を向いた

そうか、受かったか
僕は安心した

卒業まで後数日、僕は波多野に告白しようかどうしようか迷っていた

(でも、何て言えばいいんだ?好きです、高校が違うけど付き合って下さい!って言うのか?
いや、それよりも波多野はオレの事どう思ってるのか、ただのクラスメートにしか思ってないんじゃないか?)

そんな事をウジウジ考えて、結局いい言葉が浮かばなく、言い出せないでいた、まぁチキンで女と話し慣れてないってのが理由なんだけど

恥ずかしいのは勿論だし、もしフラれたらかなり凹むだろうと想定してるから、言い出せないままで僕は悶々としていた


校内ではこんな純情な事を考えてながら、
校舎から一歩外に出ればタバコは吸う、酒も飲む、バイクにも乗るでやってる事は不良の真似事だし、尾崎豊の歌の中にあるような事を意識してやってたのか、いずれにせよ、猿まねなんだけどね

まぁこの頃は悪い事してたヤツなんていっぱいいたから僕のやってることは不良の枠には入らないどっち付かずの中途半端モンだった

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