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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第24章 【IF】もしもまだ中学生でいたなら…

夜は麻雀やりながら、ビートたけしのオールナイトニッポンを聴いて、翌朝は起きれなくて学校を休む

この自堕落した生活をもっと早くからスッパリと手を切って勉強に勤しんでいたら違った高校にも入れたし、もう少しまともな日々を送っていたに違いない

今さらだけど、後悔した…
1学期の頃のような成績をキープしてりゃこんな事にはならなかったはず…
あくまでも【IF】という事で、過ぎ去った頃を振り返っても元には戻らないし…
もう中学時代は後数日で終わるんだ

一体何をやって来たんだオレは?何故もっと前から勉強しなかったのか?
つくづく自分がイヤになってくる

もっと充実した学校生活を送りたかった

今までやってきた事の愚かさが自業自得という形で返ってきた感じだ

悪いのは僕だ、この時ばかりはウチに帰っても部屋から一歩も出ずにブルーな気分でいた…

何をするワケでもなくただ1日が過ぎていくのをぼんやりと眺めていた
でもこの現実を受け入れなければならない

…流石に当時の僕じゃ無理だ

卒業の日が近づくにつれ、ナーバスな気分になっていた
もう戻れない、それは解っている
あれだけ「つまんねえな」と思っていた中学時代はもう終わりを告げる

今更、何悪あがきしてんだ?と思うのだが、この時思っていたのは
「卒業したくない」
心の底から思った
薔薇色の高校生活を夢見て、こんなクソつまんねー中学時代はとっとと終わりにしてぇな!なんて思っていたのに、いざ卒業間近になれば、まだ中学生でいたい…

相当なワガママで自分勝手なヤツだよね、僕は

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