1985年空は蒼かった~イノセントスカイ
第29章 慶子の事好きだったでしょ?
まさかこの時期にチョコレートを貰えるとは思わなかった
「へー、でもこのチョコレート賞味期限とか大丈夫なの?」
「うん、どうせバレンタインの日には渡す事は無理だと思ったから、作り直したの」
何だか申し訳ないような気がしてきた
「それじゃホワイトデーも過ぎたけど、お返ししないと」
何かないかとあちこちを見渡したがそれっぽいような物を売ってる店は無かった
「いいよ~、第二ボタン貰えただけで十分だからぁ」
「あ、じゃあちょっと場所変えてどっか店に入ろうよ」
そう言って僕は杉下を連れて近所の喫茶店に入った
「オレ、アメリカンと、杉下何頼む?」
「小野っち、アタシこういう店に入ったのあまり無くて」
「じゃあ、ロイヤルミルクティにしようか」
「うん、それならいいけど」
「すいませーん、アメリカンとロイヤルミルクティを」
そう注文して僕らは席に座り無言で注文のコーヒーが来るのを待った
(杉下と二人で話すのって初めてじゃないか?何話せばいいんだ?)
そんな事を考えたつつ、タバコを取り出し、マッチで火を点け吸い込んだ
「小野っち、ここでタバコはダメだよ!バレたら大変、早く消して」
杉下にそう言われタバコをもみ消した
僕はコーヒーを、杉下はミルクティを口に運び、時折ポツリポツリと会話をしていた
すると杉下が
「小野っち、慶子の事好きだったでしょ?」
唐突に聞いてきた
僕は動揺したが、悟られないように平静を保っていたが、多分挙動不審になってたのがバレてたのかも知れない
「そう、そんな風に見えてたのかな」
「うん、小野っちと慶子はアヤシイって感じで見てたよ」
そうなのか、となると今からでも告白しても大丈夫かな?
いや、あれは思い出だ、思い出は閉まっておくべきなんだ、と
それにしても鋭いな女の勘は
「へー、でもこのチョコレート賞味期限とか大丈夫なの?」
「うん、どうせバレンタインの日には渡す事は無理だと思ったから、作り直したの」
何だか申し訳ないような気がしてきた
「それじゃホワイトデーも過ぎたけど、お返ししないと」
何かないかとあちこちを見渡したがそれっぽいような物を売ってる店は無かった
「いいよ~、第二ボタン貰えただけで十分だからぁ」
「あ、じゃあちょっと場所変えてどっか店に入ろうよ」
そう言って僕は杉下を連れて近所の喫茶店に入った
「オレ、アメリカンと、杉下何頼む?」
「小野っち、アタシこういう店に入ったのあまり無くて」
「じゃあ、ロイヤルミルクティにしようか」
「うん、それならいいけど」
「すいませーん、アメリカンとロイヤルミルクティを」
そう注文して僕らは席に座り無言で注文のコーヒーが来るのを待った
(杉下と二人で話すのって初めてじゃないか?何話せばいいんだ?)
そんな事を考えたつつ、タバコを取り出し、マッチで火を点け吸い込んだ
「小野っち、ここでタバコはダメだよ!バレたら大変、早く消して」
杉下にそう言われタバコをもみ消した
僕はコーヒーを、杉下はミルクティを口に運び、時折ポツリポツリと会話をしていた
すると杉下が
「小野っち、慶子の事好きだったでしょ?」
唐突に聞いてきた
僕は動揺したが、悟られないように平静を保っていたが、多分挙動不審になってたのがバレてたのかも知れない
「そう、そんな風に見えてたのかな」
「うん、小野っちと慶子はアヤシイって感じで見てたよ」
そうなのか、となると今からでも告白しても大丈夫かな?
いや、あれは思い出だ、思い出は閉まっておくべきなんだ、と
それにしても鋭いな女の勘は