テキストサイズ

1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第6章 思春期真っ只中

当時は僕もかなりミーハーだったワケで…
キョンキョン(小泉今日子)のファンで、明星や、既に廃刊になってしまったが、DUNK(ダンク)という雑誌を買っていた記憶がある

明星はアイドル専門雑誌だったが、DUNKは大人の雑誌の要素もあって、裸になってる女性の写真もかなり掲載されて、それは当時の僕らにしてみりゃ…なワケになるし


クラスでは、中森明菜やキョンキョン、石川秀美、早見優
男のアイドルではトシちゃん(田原俊彦)マッチ(近藤真彦)シブがき隊
そしてこの年に人気を博したチェッカーズや吉川晃司、岡田有希子等のファンもいた

チェック柄のシャツやジャケットや、セーラーズのトレーナーなんかが流行っていたっけ

当時の僕はそんなに親から小遣いを貰えなかったので、ファッションには疎い方だったが、それなりの格好をしていた…と思う

ヘアースタイルは、長渕剛が家族ゲームというドラマでコミカルな家庭教師役を演じており、その時、長髪だったがトップが立つぐらいの長さにして、つくしんぼうの様な頭を真似ていた、うん、かなり意識していた

「小野っち、それ長渕の頭真似たろ?」

よくそう言われていたな

確かに真似ていたが、思春期のプライドからか、「うん、そうだよ」とは言えずに「えっ、そんな事ないよ」と否定していたけどね

2学期になると、部活は卒業して受験に備える

僕は勉強もせずに、放課後は学校に残り、友人と他愛の無い話をして時間を潰して何やってんだか

何の話をしていたのか忘れたが、異性の話や、進学の話だと思う

今思えば何でああいう話で盛り上がったのだろうか?
上手く言葉に伝える事は出来ないのだが、悶々としていた様な気がした
それは僕だけじゃなく、他の友人も同じ気持ちだったに違いないんじゃないかな…

大人びた真似して、麻雀をやったり煙草を吸ってみたり
背伸びばかりしていた時期、要は変な事に感化されやすいヤツだったってワケで

ストーリーメニュー

TOPTOPへ