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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第31章 しーゆーあげいん

あれ以来、杉下=オッパイが大きいと学年で注目を浴び、男子から色眼鏡で見られるようになったらしい

「いや、ホントにごめんなさい」

この時、杉下はオッパイばかりに注目が行って恥ずかしかっただろうな
体育の時間なんか、杉下が動く度に男子はガン見していたからな

「もういいよ、過ぎた事だから」

腕を組ながら、杉下は憮然とした表情を浮かべた

「それよりね小野っち」

「うん」

「あの…もうそろそろ出ない?」

何だかんだで二時間ぐらい経つ
僕らは席を立った

「小野っち、いいよ自分の分は払うから」

「大丈夫、大丈夫。誘ったのはオレだから」

僕が料金を払った

「いいの?じゃご馳走さまでした」

店を出て杉下はペコリと頭を下げた

「んじゃ、今度は杉下が奢ってくれよ」

今度なんてあるんだろうか?

「小野っちまた会ってくれる?」

杉下はうつむきながら僕にポツリと呟いた

「またって、会えるじゃん!たかが学校が違っただけで会わないなんて事はしないよ」

「ホント?」

「うん、また連絡くれれば行くよ」

「今度は小野っちが連絡してよ~」

杉下は笑いながら、僕の方に顔を向けながらそう言った

「わかった、んじゃ必ず連絡するよ、しーゆーあげいん!だ」

そして僕は杉下と別れた

でもどんなタイミングで連絡すりゃいいんだ?

卒業してから女のとこに電話かける時のドキドキ感はハンパねぇからなぁ、ケータイの無い時代だったし…

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