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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第34章 もう、行きたくない

つまらねえ、くだらねえ、めんどくせえ
口を開けばこんな事ばかり言ってた

中学を卒業してまだ数週間しか経ってないのに、もう随分と前に感じた

中学の頃は、早く卒業して薔薇色の高校生活になると思っていたのに、いざ蓋を開けてみると中学の頃が楽しかったと後悔していた

あの時、もう少し勉強しておけは、もう少し真面目に授業を受けていれば、とタラレバの事ばかりを考えていた

僕は教室の席に座り、ひたすら寝ていた
入学して3日目に担任の教師からこう言われた

「ウチの学校は就職する人と大学に進学する人の割合は半々で、今年卒業した生徒で学年トップのヤツが行った大学はN大学だ」

愕然とした
学年トップのヤツが入った大学がN大学だって?

申し訳ないが、当時のN大学は三流にも値しないレベルだった

六大学や国立大に進学なんて夢のまた夢
この時点でヤル気を無くした連中も何人か居た

もっとも、僕のクラスでは併願で入学したのは僕を含めて3人しかいなかった

後は単願で入学したヤツラで偏差値にかなりの差があった
入学した時点で僕を含めた併願入学のヤツは既にトップクラスの学力だった、中3の1学期の頃のような状況で、何もしないで既にトップクラスの学力を持っていた
となると、バカバカしい!こんなヤツラに学力合わせなきゃならないのかよっ!ってな感じでまたクラスのヤツらを見下ろしていた

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