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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第34章 もう、行きたくない

だが、こんな事ばかり続けていた為、ウチに連絡がきて僕が授業を抜け出しているのがバレてしまう

「貴久、何で学校サボったりするの!先生から連絡きて何日も続けて授業抜け出してるって言うじゃない?何があったの一体?」

オフクロは僕がいじめられてるものだと思ったらしい

「行きたくねえよ、あんな学校」

「何で?何かイヤな事でもあったの?」

「つまんねえんだよ、あの学校!辞めてぇんだよオレは」

「アンタ、入学するのにいくらかかってると思ってるの!バカな事言わないで明日からちゃんと真面目に授業受けなさい!」

「オレさぁ、他の高校行きたいんだよ」

「えっ?何言い出すのアンタは!あの学校の何が嫌だって言うの?」

「全部だよ!何から何まで全部イヤなんだよ!」

「じゃ、どうしたいの!」

「編入試験受けて都立校に入り直す」

「…」

「あの学校じゃいくら頑張ってもろくな大学に入れないんだよ!だったら今からでも少しはいい学校に入っておけばまともな大学に入れるかも知れないじゃん!」

こんなのは口から出任せに過ぎない


「だって見ただろ、入学式の帰りに上級生が道端でタバコ吸ってるのを!あんな学校に居たらオレまで腐っちまうよ!」

「…そんなに言うのならお父さんが帰ってきたら相談してみなさい!」

オフクロはそう言って夕飯の支度を始めた

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