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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第36章 バイトやらない?

当時僕は、吉川晃司のアルバムで、収録されていたInnocent Sky(イノセント スカイ)という曲の聴き、歌詞を見ては今の自分と当てはまると思い、何気に口ずさんでいた
当時、吉川晃司はアイドルとしてデビューしたいたが、他のアイドルとは違い、スケールの大きさとカッコ良さ、アイドルからミュージシャンへとシフトチェンジし始めの頃で、僕は彼の圧倒的な存在感がたまらなく好きだった今でもカッコいいし、憧れるよね

当時僕が聴いていたのは、尾崎豊、佐野元春やサザンオールスターズ
洋楽では、プリンス、カルチャー・クラブやデュラン・デュランにワム、それとデビッド・ボウイというアーティストだった

深夜のラジオ放送で、Innocent Skyが流れ、このメロディと歌詞が頭に残り、僕は吉川晃司ファンだった康司の彼女、サユリに頼み、テープに録音してもらった

【リズムが狂い 空が曇る ツキが全て逃げたのさ】
このフレーズが僕の心を映し出しているように思えた

空を見上げると、雲1つ無い晴天
でも僕の心はいつも曇っていた

何をしていいのやら解らない高校生活、しかもクラスの誰とも口をきかない日々…

退屈で退屈で仕方がなかった

毎日満員電車に乗り、一時間もかけて通う高校に何の意味があるんだろか?

こんな事をしているよりも、もっと他にやる事は無いのだろうか?

毎日、毎時間、自問自答するが、答えは出て来ない

屍のようにユラユラと生きてる気がしてもう、ウンザリだった


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