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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第39章 水族館に行くべょ~!

この時点でテンションマックス状態だった

【それは、慶子にも聞いてみないと解らないんだけどね…】

「大丈夫でしょ?波多野なら来てくれるよ!行きたいトコないか?って言ってくれりゃオレが連れていくから安心しろって言ってくれ」

この時点で親の存在は既に忘れていた
それだけ電話口でテンションが上がっていたからだ

【んー、まだ慶子が行けるかどうか解んないんだけどぅ】

「んじゃオレが波多野に連絡するよ」

(あ、思わず言ってしまった!…まぁいいか、オレも波多野の声聞きたいからな)

【じゃあ、慶子に連絡するのは小野っちに任せたから。うんうん、じゃあまたね、バイバーイ】

そう言って受話器を置いた
僕は中学の時の連絡簿を取り出し、波多野の番号を調べた

よ、よし、このままの勢いで波多野に電話しよーっ!

番号を間違わないように慎重にダイヤルを回す

よし、これで繋がる!

【プルルルルルル プルルルルルル プルルルルルル】

この時間がかなり長く感じる!

まだ出てこねえのか、波多野は!

しばらく鳴ってから
【はい、もしもし波多野ですが】
と母親の声だった

「あっ、僕中学の時の同級生で小野と言います。慶子さんは居られますか?」

【あぁー、はい、中学の時の小野君ね。ちょっと待ってくださる?】

母親はそう言って受話器の向こうにいる波多野を呼んでいた

【慶子~、小野君から電話よ】

やべっ!急に心臓がバクバクしてきた…
どうやって話しようかな…

って、この間が1番イヤなんだよなぁ!早く出てくれよ波多野~っ

すると受話器の向こうから波多野の声がした

【もしもし、小野っち!久しぶりぃ、どう新しい学校は?】

「おー、久しぶり。元気元気!波多野こそいじめられてないか?大丈夫?ならよし!」

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