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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第42章 原宿に行こう

梅雨に差し掛かった頃、僕は先生に呼ばれ会議室に行った

「小野、お前このままだと2年に上がれないぞ。まだ入学して2ヶ月しか経ってないのに出席日数が少なすぎるぞ。何でそんなに休むんだ?教室で何かあったのか?」

先生は僕がクラスでいじめにでもあってるんじゃないかと思っているらしい

「いや、特に何も…」

言ったところで解るワケがないだろ、と僕は思いテキトーに流していた

「何も無いのに何でこんなに休むんだ?学校に来たくないのか?」

「そうです」

「じゃあどうするんだ?学校辞めるのか?高い入学金払ってすぐに辞めるなんて親が悲しむだろ!」

「まぁそうなんですが。行きたくて行った学校じゃないんで、いつ辞めてもいいかなぁなんて思ってはいますがね」

めんどくせー、こんな不毛な会話してもムダだ、さっさと終わらせろよ、なぁ!と思いながら僕は先生の問いに答えていた

「辞めてどうするんだ、高校中退なんてしても後で後悔するだけだぞ!」

「はぁ、わかりました…」

僕は気の抜けた返事をして後は先生の言うことをハイハイと頷きながら、話を終わらせた

(こんなバカ学校に来たって何の為にもならねえんだよ、学校がバカだと先生もバカしかいねえのかよ!)

何でこんなに反抗していたのだろう?
反抗期なんてとっくに過ぎていたのに、この頃の僕は何かあるとすぐに反抗して人のせいにしていた

自分のやってきた事なのに、今思い出しても首を傾げてしまう事ばかりだ

僕はとにかく学校に行くのがイヤでイヤで仕方がなかった

自分で選んだ学校に入り、気に入らないとなるとバックレてばかりいた

バイトが終わる時間が遅く、終電なんて事もあり、翌朝起きれなくなって休んでしまうという事も原因の1つだが、他に行くとこが無く、仕方なく受けた高校に入ってしまい、嫌々で通っているというのが最大の原因だと思う

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