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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第47章 ファミコン

僕はバイトの給料でファミコンを買った
ファミコンを買ったのは周りより少し遅かった気がするが、念願のファミコンが買えてソッコーで家に帰った

本体とソフトを3本買ってその日は朝方までずーっとゲームをやっていた

気がつくと部屋にあった灰皿は吸い殻の山になり慌てて吸い殻をゴミ箱に入れ、窓を開けて煙を外に逃がした

こんな事したってタバコの臭いなんか取れるワケがない
でも、ウチではタバコを吸わないようにしていたが、ゲームにのめり込み、タバコ無しではいられない程に夢中でコントローラーを操っていた
くわえタバコでただひたすらゲームをしていた

たまに姉から「貴久タバコ臭いよ、アンタもしかして吸ってんの?」と言われ、シラを切っていたが、いずれはバレてしまうんだけどね

徹夜でファミコンをして学校に行くのはシンドイ
教室に入り席に座った途端に眠気が襲う

1時限目から居眠りをする
気がついたら昼飯なんて事もあった

いつも寝不足で学校に通っていた
夜中にゴソゴソとテレビを観たりゲームをしたりラジオを聴いたりと12時前に寝た事はほとんどなかった

外出する事は少なくなったが、部屋に籠り、何かしらをやっていた
若いから一晩ぐらい寝なくても大丈夫だろう!なんて言うヤツ、たまにいるよね?
若かろうが年くってようが、徹夜なんてのは身体がキツいに決まってるじゃないか!
ああいう事言ってるヤツ、ホントに徹夜で遊んだ事あるのかな?

話を戻すけど、十代の頃なんてそんなものなんだな、と思っていたし、早寝早起きなんて年寄りのする事だと言っていた程だ

そして1学期が終わろうとしていた時、杉下から連絡がきた


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