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忘れられない人

第5章 新たな悩み…

帰りに翔さんと夕ごはんを食べた後、街中をドライブしてた。


『しほちゃん。これから名前の呼び方変えてもいい?」


『いいですよー』



なんて呼んでくれるのかな…???

ワクワクした気持ちで返事を待ってたら…




「しほって呼んでいいかな…?」


!?


まさかの呼び捨て!?



私はてっきり、しーちゃんだと思ってたから、予想外の答えにびっくりしてた…



黙ってる私を見て心配になったのか、


「あっ…イヤだったら、しほちゃんのままにするから…」


かなり落ち込んでる感じだった。



翔さんのそんな姿、初めて見たから、かわいく思えた。



『全然イヤじゃないですよ???しほで大丈夫です♪』


笑顔で答えると、翔さんはホッとした表情を見せた。




「よかった…。しほもさ…俺のこと、翔さんじゃなくて、翔くんとか翔とか呼んでほしいな…」



『さすがに呼び捨てはムリですよー(涙)…翔くんでもいいですか?』



「さんづけじゃなければOK。さんづけだと、他人行儀な感じがしてイヤだったんだ…。あと、敬語も禁止だからね?」




『え〜〜〜〜〜〜!?敬語は使わせてくださいよー(泣)6歳も年下なんですから…(汗)』



「年の差は関係ないっ。付き合ってるんだから、気を遣ってほしくないんだよ。だから、これからはタメ語でよろしく♪」



かっこいいのにウインクしてその発言は反則だよ…。うなずくしかないじゃん…。




『…わかったよぉ…』



渋々承諾した…。



「来週の日曜日、仕事休みなんだけど、しほは予定ある?」



来週の日曜日は…



舷都くんとデートの約束をした日…






まさか、あの時は翔さんと付き合うことになるとは思ってなかったから、約束しちゃったよ…




黙ってると…



「予定あったら次の週でも良いんだけど…できるだけ仕事が休みの日は、しほに会いたいなって思ったんだよね」


はにかんだ笑顔が痛かった…



翔さんに気を遣わせてどうするのっ!!!



『予定ないからデートしよ〜』



「よかった。じゃあ…映画観に行かない?気になってる映画があって…」



『いいよー。じゃあ、来週の日曜日のデートは映画に決定だね♪』

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