テキストサイズ

忘れられない人

第5章 新たな悩み…

翔くんとバイバイした後、早速、舷都くんにメールした。



『こんばんは。夜遅くにごめんね…。。。来週の日曜日、出かける約束したんだけど、予定が入ってるの忘れちゃってたの…(涙)だから…キャンセルさせてもらっていいかな…???本当にごめんなさい…。』


送信した後、嘘をついた罪悪感で胸のドキドキが止まらなかった…。


舷都くんからの返事はすぐに来た。



「予定が入ってたならしかたないよ。だから謝らないでね。」



舷都くんの言葉が優しすぎて、胸が痛かった…



舷都くんのメールにはまだ続きがあった。



「じゃあ、再来週の土日のどっちかは予定どうかな?空いてたら一緒に出かけたいんだけど…」




嬉しいお誘いだけど、翔くんと付き合うことになった以上、ほかの男の人とふたりで遊びに行くわけにはいかない…。翔くんだっていい気しないだろうし…。。。



『再来週は両方ともバイトがあるから、遊びに行けないの…。ごめんね…』



「そうだったんだ…。こっちこそ誘っちゃってごめん…。また空いてる日があったら、一緒に遊びに行こう」


『うん。楽しみにしてるねー』




私は嘘つきだ…。舷都くんと遊びに行く気なんてさらさらないのに、嘘のメールを平気で送ってる…。



最低な人間だね…私…




もし、これからも舷都くんからお誘いのメールが来ても、予定があるって言って、断らなくちゃ…。



舷都くんに怪しまれそうな気もするけど…




ストーリーメニュー

TOPTOPへ