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既成事実作ってやるよ

第1章 運命へのカウントダウン10

『終わりだね』



その言葉に目を見開いた司。



「俺頑張るから・・・
結婚も先送りで良い。

つぐみ、終わりなんて言うな」



自分が浮気したのに、
どんな神経でそんなこと言ってるの?



鞄を手に取って足早に玄関に向かった





「どこ行くんだよ!?」



『一人になりたい』



「行くな!」




掴まれた腕に不快感を感じて
反射的に振り払った




『どこぞの女を抱いた汚い手で触んないで!!』




玄関のドアを開けて走った



最後に見た司の表情は5年間付き合って一度も見たことが無かった悲しい顔

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