テキストサイズ

碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第3章 青空と共に・・・流れる雲

『アイツは…例えば俺が何を聞いても

肝心なこと…何を相談したとしても

ちゃんとした

しっかりした答えがかえってくる

そういうやつだから』






『それわかる・・・

いざ本領発揮!みたいな?

すげー姉ちゃんだよな

ホント・・・超えられないよ』






『ふふ・・・よく言うよ』





『???』





『やるじゃん?〃ユウチャン〃?♪』





『は???』





弟が…突然

砕けた口調でイタズラに笑い

優人をからかうように肘を入れました






『姉貴が…帰ったばっかの時とか

まだろくに動けなくて
メシとか起こしに行った時に

よく寝言で言ってたんすよ』





『・・・』






『バカのひとつ覚えみたいに

〃ユウチャン・ユウチャン〃て

一体、誰かと・・・

どんなヤツなのかと思ってた・・・(笑)』






『・・・』






『おたくが…ウワサの?

気合いと根性充分

ぶっ飛びザムライのユウチャンね

よぉくわかりやした~・・・(笑)』






『・・・・・・おい;💧?(苦笑)』






『ふふっ・・・〃それも〃です

そんな…飛び込んでくる度胸とか

俺にはマネできないんで?

平凡なうちの人間には

良い刺激なんじゃないスカ(笑)♪』







『・・・』






『ふふっ・・・』






『・・・ふふ・・・ハハハっ

・・・~~なぁ?

じゃ、その俺に免じてさ(笑)

君のお姉さん・・・えと…その

〃兄弟〃に…入れてもらっていいか?』





『ぷっ・・・♪』




弟は・・・この上なく照れくさそうに

返事の代わりに…優人に向けて

〃吸い差し〃のタバコを

スッ・・・と差しだしました






『・・・。・・・ふふっ』




意味を理解した優人が

弟からタバコを受け取り

一口・・・大きく吸い込んで

スゥー・・・っと

煙を吐き出しました




〃兄弟の盃(さかずき)〃ならぬ

〃兄弟の契り〃なのでしょうか?




私は…涙が溢れてしまって

中々…しばらく

二人を食事に呼びに来たのも忘れて

玄関に隠れていました




感慨深くて・・・たまらなかったのです

ストーリーメニュー

TOPTOPへ