
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第3章 青空と共に・・・流れる雲
『ところで・・・お前たち
その…ゆっくりは出来るのか?
週末だし…もしも時間があるなら~』
お酒を注ぎ合い食事をしながら
父が私たちに聞きました
『あ・・・いえ
明日には・・・戻ります(苦笑)』
『私も・・・病院あるから』
『・・・ぷっ、ホントに
〃飛んできた〃んだな・・・(笑)
どんだけだよ〃あんたら〃
やること若すぎ・・・』
『こ・・・これ、マサヒロ』
ケラケラと笑う弟を制止しながらも
母は呆れたように頬を緩めていました
『ハッハッハッハッハ・・・!』
父はまた…豪快に笑い
『『・・・』』
私たちは…嬉しくもあり
ちょっと・・・気まずくて
『また・・・〃二人で〃おいで
今度は・・・ゆっくりね。
待っているから・・・』
父が…お酒で少し赤くなった顔で
ニコリとほほ笑みました
『お父さん・・・うん』
『ありがとうございます・・・』
『~~あ、ところでお前たち
今日はどうするんだ??』
『あ、駅の方にホテルとってあるので』
『そうか・・・あ~~マサヒロ?』
『うん?あぁ、俺送ってってやるよ』
『ちょっとマサヒロ?!あんた
お酒飲んでるじゃない!バカね』
『あ・・・そーだった』
『もぉ~~しょーもないわねぇ
タクシー、タクシー呼びましょ』
てんやわんやする私の一家を前に
『あ・・・あの、いいんです』
優人がそれを…止めました
『二人で・・・歩いて行きたいんです』
