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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第3章 青空と共に・・・流れる雲

『お父さん・・・お母さん、ありがとう』


実家を後にするとき

私は…何の気なしに

自然に・・・両親と抱擁しました



そんなことは・・・もちろんはじめて。




『うん・・・いってらっしゃい』

『優人くん・・・それじゃあ宜しく』




『ありがとうございました

それじゃあ、失礼します』




優人は丁寧に・・・本当に丁寧に

私の両親に一礼して

揃って実家を後にしました








『マリア・・・寒くないか?』



『私は平気だよ・・・慣れてる

ゆぅちゃんこそ、風邪ひかないでよ?』




『ふふ・・・ちょーどいいくらい(笑)』




そう言いつつ、夜は冷え込む


私と優人は手をしっかりと握り合った







『・・・・・・来ちまったな』





『え・・・?』








『マリアの・・・生まれ育った街

一緒に来たいって・・・昔言ったなと思って』




『・・・』


私も・・・もちろん覚えていました




約束が・・・またひとつ叶った





嬉しかったです





ただ並んで歩く



たったそれだけの道が・・・幸せでした







『明日…飛行機の時間まで

食べ歩きしようか・・・(笑)』




『マジかよ・・・(笑)』





『せっかく来たのよ

せめて・・・それくらい』





『ふふ・・・楽しみだな♪』




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