
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第3章 青空と共に・・・流れる雲
『コソコソ隠れる必要も
お互いの気持ちを隠す必要もない
だから・・・』
『もぉ…それならそうと
せめて言ってくれたら・・・』
『ふふ・・・だから、それは
マリアが・・・クソマジメだから?』
『なによ・・・またそれ
意味がわかんないよ』
『マリアに言ったら
あーでもねぇ、こーでもねぇって
躊躇いだ遠慮だって無限ループ♪
進まねぇからさ・・・(笑)』
『え・・・』
『・・・・・背負わせたくない』
『???』
『昔みたいに・・・
マリアに背負わせたくなかった』
『・・・』
『そういう事は…俺がやるから
だから・・・マリアは
ついて来てくれるだけでいい』
この時の・・・優人の
静かながらも力強い瞳(め)を
私は忘れません
『ゆぅちゃん・・・っ
っ・・・ばかぁ・・・
ゆぅちゃんの・・・ばかぁ』
『ふふっ・・・ごめんって・・・♪』
そう言っては笑い
私の頭を撫でてくれる優人の腕に
私はぎゅっとしがみついて
泣いていました
『・・・・・・ありがとう、ゆぅちゃん』
