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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第5章 はじめての・・・ケンカ

『ゆぅちゃん・・・私』







『わかったって・・・ふふっ

だってマリアって

メチャクチャわかりやすいんだもん(笑)』








『・・・』





優人は…聞き流しながらも


私が否定する、その事実を

聞き入れてはいなかった









『・・・来てるぜ、メール』




優人が…パソコンを差した







『あとで…みるから、いいよ・・・』






私は…悲しいとか怒りとか

よくわからない

歯がゆいような気持ちのまま

少し無愛想に答えました








『別に急がないぜ・・・

メール見て…返事返せよ

したら出掛けようぜ』





『・・・~~』





私は…促されるように
あぐらをかいて座る優人の横で
メールを開きました







カチカチカチ・・・






〃『そうそう、この間
まりあ のお母さんに会ったよ

なんだかんだで穏やかな顔してたし
嬉しそうに、まりあのこと
話してくれたから

元気にしてるんだろうなとは
思ってるよ



・・・・・・・・ズバリ聞くけど、まりあ?

彼氏とか出来た?(笑)』〃






・・・。




・・・・・・。





『・・・ぇ・・・っ』


『・・・』





優人の横でメールを読む私


またしても・・・動揺して


図星と言わんばかりに

マウスを操作する手が止まりました





・・・優人の方を

なんとなく見れずに

画面をスクロールして

スグルさんからのメールを

最後まで読みました。









〃『~~だとしたら

正直、オレ・・・

めちゃめちゃショックだな(笑)』〃








『・・・っ』


『・・・』






〃『って言うのは冗談(笑)

そうでも、そうでなくても

まりあが…幸せにしてるなら
僕は嬉しいし

まりあが…まりあのために前向きに
頑張っていることを応援してる

まりあが幸せなら
僕は、やっぱり嬉しいから』〃







スグルさんからの

スグルさんらしい

素直な…純粋な言葉



心優しい…あったかいメールでした。





だけど、よりによって

微妙な空気で

よりによって

優人が隣で見ている

そんな状況だど

話は変わってきてしまうのでした

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