碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第5章 はじめての・・・ケンカ
どこか…〃しまった〃と言うのか
私から目を反らして
そっぽを向く優人
それは…誰しも
ついついカッとなる事もあれば
ついつい口が滑って…
なんて事だってある
優人だって・・・
そんなつもりなんか
なかったかもしれません
ううん・・・きっとなかったの
それをうまく・・・言う言葉が
見つからなかっただけ
今の私みたいに
引くにひけなくなって
つい・・・
吐き捨ててしまった事かもしれません
だけど・・・私
そう思っても・・・私
優人の…その
たった一言が
どうしても・・・・許せなくなって
『・・・最低』
『・・・っ・・・~~』
『ゆぅちゃん・・・最低っ・・・
ひどい・・・っ・・・』
私は…更に
優人に対して声を荒げてしまいました
『・・・っ・・・う・・・っせぇな』
優人は少なからず
動揺を見せました
わかっていたのに・・・私
『今の何・・・っ??
今の・・・何なのよっ・・・・』
『~~・・・』
黙ってしまった優人を前に…私は
『謝ってよ・・・』
『マリ・・・』
『スグルさんに謝って・・・っ!!』
『・・・』
誰であろうと
ううん・・・優人だからこそ
スグルさんのことを
スグルさんとのことを
そんな風に思われたく
言われたく・・・なかった。