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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第5章 はじめての・・・ケンカ

走る・・・?




なんて言ったって

気持ちは全力疾走していても

私の足で〃走る〃なんて言うのは

事実上…不可能なこと




仮に私は走っているつもりでも

人から見れば

ちょっと急いで

〃歩こうとしている〃くらいの様子






ズル・・・・っ



ドテッ・・・







『~~ぅ・・・・っ』






そして・・・なにより

そんな風に慌てて

ましてや興奮しきって

そんな行動をすれば

文字通り…足元をすくわれると言うのか

足を滑らせたり

もつれたり

簡単に・・・私は転んでしまう







『~~~~マリア・・・』




振り向かない私の耳に

呆れたような優人の声が入ってくる





そして・・・・私は

優人に両脇を抱えられて

ひょい…っと起こしてもらって

立ち上がる








『~~~・・・・少し落ち着けよマリア』




ため息まじりの…優人の声






『~~~っ・・・誰のせいよっ』






私は…それでもおさまらず

そんな優人を振り切って



つもり・・・でしかないけれど

再び走り出す







『~~~~マリア・・・』






『バカっ・・・ゆぅちゃんのバカ!』






私は優人の手を振り払って

玄関を目指して走りました

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