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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第5章 はじめての・・・ケンカ

『きっと勝手に、そんな事を思って

なんか知らないうちにモヤモヤして

マリアにも・・・その人にも

勝手な・・・ひどい事…言った

悪かった・・・ごめん』






『・・・』



私は・・・・ちょぴっと子どもみたいに

ショゲてさえ見える

そんな優人を

思いきり抱きしめたくなりました




だけど・・・その前に




私も…彼にちゃんと
伝えるべき事を伝えなければ







『あの・・・ゆぅちゃん

私・・・私ね

私も・・・なんだかわからないけど

焦ってたみたいなの』





『え・・・?』





『一瞬・・・だけだけどね・・・・っ』









ゆぅちゃん・・・あのね

きっと・・・ちがうんだよ




私・・・なんだかわかったの


エリカって女の子のメールが

沢山来ていた、あの日に

私に起こったおかしな気持ち


モヤモヤだとか

それこそ…焦りのような気持ち






私たちの中にあったのは

きっと・・・同じ気持ち







異性の友人がいるからどうとか
そんな事を私たちはさすがに言いません


そういう…不要な束縛だとか
支配のような関係は

私たちには…存在もしなければ
必要もありません




お互いが・・・〃焦った〃と言った

なんだかモヤモヤした気持ち




それは…決して

お互いを・・・信用しなかった、とか

それこそ・・・ヤキモチを妬いた、とか

そういうものとは

まったく別のものなのです






優人は・・・自分に

スグルさんのような器がないと言いました




だけど…私は

それは大きな間違えだと思います




優人が幼いとか

心が狭いとか…そんな事じゃないの

絶対に・・・ちがうの




私が…女の子からのメールを見た時に

感じた気持ちと

優人の…そんな気持ち





そこに共通して存在したのは・・・きっと











〃『もう二度と、はなれたくない』〃








そんな・・・私たちの気持ちだと

私は思うのです

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