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「結婚とか、そういう時って
やたら考えちゃうものらしいよ～

いざってなると、やっぱり彼の
あそこがイヤだ、ここがイヤだとかって」



『ぅ････うん』




「結婚って・・・ある程度

〃勢い〃もないと出来ない

そゆこともあるみたいだよマリア」



『うーん・・・～そっかなぁ

なんか…そんな気もするかも』



私は････友達に相談したり

そして・・・母に唯一相談したのが

この時の事でした



戸惑っていた本当の理由は

私自身も…あまり自覚がなく

母に告げることはなかったけれど







『でも・・・いいじゃない

それなら、それで・・・』




意外…とは言いません



母は、自らが若くして結婚したからか
昔から結婚感とか
そういったものには

〃急ぐことない〃

〃仕事したり、遊んだり
自分の人生を楽しんでからで良い〃

〃形にこだわらなくても良い〃


私に、良くそう言って聞かせていた



だから････やっぱり意外でした




悩む私に、母は

母として

〃ここは背を押す所だ〃と

判断したのでしょうか



母は…私を励まし

背を押してくれたのでした







そして私は

カズキと結婚しました







『おいおい、まりあに

養ってもらう訳にいかないだろ(笑)

そこは、わかってくれよ』





まだ学生だった彼の状況を優先し
私は住んでいたアパートを引き払い
カズキの実家に身を寄せたのです






働き始めたばかりの私

名前が変わり、住まいが変わり

環境が変わり

体も…心も忙しかった




そんな記憶があります





それでも…彼の妻となった私




彼が卒業するまでの二年間は

長いようで

あっという間でした