テキストサイズ

碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第8章 純白の誓い

『なぁ・・・マリア?

今週の休みは何したい?

どっか行きたいとことかあるか?』









『ぅん・・・?・・・~~』






ベットの中で

寝ぼけ眼のマリアを腕に抱いて

週末の予定なんかを話したりする





最近の俺たちには

よくある事だ。









『ぅ・・・んと

アモちゃんの爪切り・・・は

まだ大丈夫だし

ゆぅちゃんのスーツのクリーニング・・・と

ぁ~~・・・ぇっと

アモちゃんのごはんを買いに行かないと

・・・あとは・・・~~』








(笑)・・・マリアらしいぜ










『(笑)・・・他には?』







『え・・・?』












『アモのためでも

俺のためでもなくて・・・

〃マリアの〃行きたい所は?』








『~~・・・』









『遊び行きたいとことか

食いたいもんとかさ・・・』










『ぁ・・・そゆ話だったの??』








『お前なぁ・・・(苦笑)』









なんて・・・ツッコミつつもさ




俺・・・






マリアの、こういう




なんつーの?





マリアとする


〃所帯染みた〃会話が


なんか知らねぇけど





やたらと・・・じんわりと

身に染みる瞬間があるんだ







フツーは・・・って言うか

大抵は



大抵のやつらは



こんな風に所帯染みた話が

当たり前になるって



それだけ年取ったとか

嫌になる程一緒にいるとか

かったりぃ、とか



お互いにうんざりしたりする

そんな感じか?







でも・・・俺さ





俺は逆に





そんな所帯染みた話を

マリアがしてくれるって事を




死ぬほど幸せに思ってんだ。







マリアと・・・そんな話が出来る

そんな〃日常〃があるって事が




楽しくて・・・





嬉しくてたまらないんだ






俺って変わってるか?(笑)









まぁ、いいんだよ

俺にとっては




そんな話が出来る程




俺とマリアが

同じ時を過ごして




同じもんを食べて


同じ空気を吸って









〃同じ時代(とき)を生きてる〃




って事だから・・・。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ