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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第3章 青空と共に・・・流れる雲

ドタバタバタ・・・っ



『・・・』


『っ・・・ゆぅ・・・ちゃん・・・っ?!』




転びそうになりながら

そのせかせかとした足取りに

引きずられるように後をついて

そして・・・ついに











『ユウト~~??なぁに?

騒がしいわねぇ・・・ご飯は?

食べたの~~???』









ついに・・・奥の部屋へと

足を踏み入れてしまいました










『おかえり~~・・・って・・・?

・・・。・・・。・・・???

・・・・・・・・・・・・。』






シーーーン






一番に目に入るのは

私たちの踏み込んだ
リビングらしき部屋で

洗濯物を畳みながら振り向いた
一人の女性・・・




すぐに・・・わかる




そして当然

忘れはしない




彼の・・・


優人の・・・・・・お母さん









『え・・・・・』









言葉をなくしている

優人のお母さんの・・・その反応の意味は








『ユウト・・・・・・???

それから・・・あなた』





『・・・』

『・・・っ・・・っ』





私は・・・理由もなにもないというくらい

反射的に、即座に

頭を思いきり下げました










『あなた・・・〃あの時〃の・・・』







私を・・・覚えている


そういう旨の反応






忘れは・・・しないでしょう




このお母さんにとって


忘れることなど出来ないでしょう






かつて・・・大切な息子に

過ちを犯させ・・・その名誉を奪い

これからと言う、その人生に

多大な障害や妨害を巻き起こした

私のような女を・・・







私は・・・驚きのこの状況も然り


その逃れられない罪の意識に





当時…謝罪のひとつも出来なかった


彼のお母さんに向けて





即座に手をついて


謝罪をしそうになりました








ところが優人は


そんな隙間さえも・・・私に与えず







仰天している、お母さん

それから


奥のソファに腰かけていた

あれが・・・おそらく


彼のお父さん




双方に向けて

その言葉を発する














『父さん・・・母さん

話があるんだ・・・・・・』

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