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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第3章 青空と共に・・・流れる雲

続いて登場したのは・・・







『なになに?!聞こえちゃった!!

お兄ちゃん結婚するの???

ってか…結婚する気あったの~~?!』





勢い…元気

フルパワーで奥の部屋から出てきたのは





私・・・もちろん覚えています





彼の・・・妹・・・マシロさん。






ご両親に孫の顔を見せに
里帰りしていたのでしょうか?


幼い二人の子供の手を引いて
飛び出してきました





そして・・・





『お兄ちゃん~~なぁんだ

でも良かったねぇ?!

あたしはてっきり・・・

?・・・。・・・?』






『・・・』


気まずい・・・とっても


とっても気まずかったです






それでも









『ま・・・マママママっ・・・

マリアちゃんっ?????

えっ・・・えっ・・・えっ???

本物っ??・・・ほんとにっ??』







『・・・』

『・・・~~ぁの…ぅ』





『うそぉっ・・・?!
ほんとにマリアちゃんだぁ!!

お久しぶり~~~~!!
えー?!お兄ちゃんてば・・・っ

なになに?!そゆことは
教えてよぉ!てか聞かせてよぉ~~っ♪

えー!!どうしよっ?!
あたしについにお姉ちゃんが…っ

しかもマリアちゃんだって???
おっ・・・おかぁさぁぁぁぁんっ?!』





『・・・』

『・・・~~』





私の記憶する…彼の妹さん




その、お兄ちゃん顔負けの(?)

お茶目で明るい性格は変わらずで

場の空気を一転させてくれて





でも・・・私





見ちゃったんです







一見…お調子者で
(あら…まずい言い方でしょうか?)

ただただ賑やかに

興奮して大騒ぎしたかに見える

マシロちゃんが




兄の…優人の突然の宣言


その毅然とした〃姿〃を前に




どこか…何かを堪えて

瞳を潤ませていたのを




秘めたる優しさのような

そんな所が

兄妹・・・そっくり





私は・・・そんなふうに思いました

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