押忍!!
第1章 押忍!!
まさか、部室の道具入れで、あんなことがあろうとは……。
高校2年になる僕は、学校の部活で空手部に名を置いている。
背は小さく、体重も軽い。もともと非力で、中学生の頃はからかわれたり、いじめられたりした。だから僕は、強くなりたかった。
そして高校に進学して、僕は、空手部を見付けて迷わず入部した。自分を変えるために。
ここでは、誰にもいじめられることはなかった。
顧問の先生の教えで、部員は武道を志す者、弱きを守るという誠心を強く刻まれている。もちろん、僕も自分より弱い者には手を出したりしない。
ただ、僕は頑張ってるんだけど、今まで運動らしいことは、何一つせずに生きてきたため、トレーニングについていく……いや、追いかけていくのがやっとだ。
試合なんて、まだ出ることさえない。後輩の1年生のほうが体が大きく、よく選手に抜擢されている。
そして、ある日のことだ。
3年の先輩で主将の神鳥荵(かんどりしのぶ)さんから、「今日、部室の道具入れを整理しようと思うんだが、手伝ってくれないか」と言われた。
嫌とは言えないし、別に断る理由もないので「わかりました」と返事はした。
高校2年になる僕は、学校の部活で空手部に名を置いている。
背は小さく、体重も軽い。もともと非力で、中学生の頃はからかわれたり、いじめられたりした。だから僕は、強くなりたかった。
そして高校に進学して、僕は、空手部を見付けて迷わず入部した。自分を変えるために。
ここでは、誰にもいじめられることはなかった。
顧問の先生の教えで、部員は武道を志す者、弱きを守るという誠心を強く刻まれている。もちろん、僕も自分より弱い者には手を出したりしない。
ただ、僕は頑張ってるんだけど、今まで運動らしいことは、何一つせずに生きてきたため、トレーニングについていく……いや、追いかけていくのがやっとだ。
試合なんて、まだ出ることさえない。後輩の1年生のほうが体が大きく、よく選手に抜擢されている。
そして、ある日のことだ。
3年の先輩で主将の神鳥荵(かんどりしのぶ)さんから、「今日、部室の道具入れを整理しようと思うんだが、手伝ってくれないか」と言われた。
嫌とは言えないし、別に断る理由もないので「わかりました」と返事はした。